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新型コロナ時代の医師の働き方について

こんにちは、JIZOです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する中、多くの人が働き方や人生について考えていることかと思います。

僕自身も働き方やこれからの人生について考えた挙句、仕事をやめて旅に出ようと思ったわけなので、せっかくだから今考えていることを雑記としてまとめてみようかなと思います。

「赤紙」が来たと凹む医師たち

インターネット上では新型コロナウイルス感染症対策チームに召集されることを「赤紙」だとか「召集令状」だとか呼んでいるようです。

 

先日こういったツイートをしました。

 

 

医師の仕事はやりがいもあって、知的満足度も高くて、とても楽しいと思います。
でもそれが「働き方」の問題で嫌になってしまっている人は、今いる場所しか無いと思い込まずにいろんな世界を見てみるのが良いと思います。

 

そして視野を広げるための時間が無いという人は、有名なきこりのジレンマに陥っている可能性も考えた方がいいかもしれません。

「きこりのジレンマ」

とあるきこりが斧で木を一生懸命切っている。

通りがかった人が
「その斧は刃こぼれしているので研いだ方がいいですよ」と言った。

きこりは
「分かっちゃいるんだけど、木を切るのに忙しくてそれどころじゃ無いんだよ」
と言った。

辞めていく人のしわ寄せを受ける友人A

先日内科医のA君がLINEで愚痴をこぼしていました。

どうやら先輩の女医が「子供を守るために、1ヶ月休職します。」
と言い出したらしく、医局で揉めてるらしいです。

その後どうなったのかは知りませんが、僕はその女医さんの気持ちも分かるし、しわ寄せが来そうな友達の憤りも分かります。

この時感じたのは、決定権を持っているかどうかはとても大切だということです。

その女医さんは、自分が感染しないということを最優先にするなら、最悪でも辞職という選択が取れます。

一方でA君は自分にしわ寄せが来るんじゃないかとか、そういった不安だけを持って、自分自身に何か決定権がある様子ではありませんでした。
(もちろんなし崩し的にその友人も辞めてしまえばいいのですけどね)

ただし、頑張り屋さんが損をする社会にはなって欲しく無いですよね。

意気揚々とコロナチームに志願した友人B

一方で大学病院勤務のB君は、コロナ対策チームの志願募集が来たときに、自ら応募していました。

その理由を訪ねると、「面白そうだから」と。

確かにこんな出来事、自分たちが生きているうちにもう一度あるか分かりません。

B君は年齢や基礎疾患から、自分は感染しても命を落とす可能性は限りなく低いと考えていて、適切な感染防御策が取れるなら問題ないとのことです。
それより「コロナ最前線で働いた」という話のネタが欲しいといったようなことも話していました。

彼曰く「人生はどれだけネタを作れるか」だそうです。

自分の人生の舵取りを自分でしている人は、強いなと思いました。

某外資コンサルに就職した友人C

そう言えば、世界一周中にヨルダンで合流した医師の後輩のC君は、世界一周が終わった後、某有名外資系コンサルティング会社に就職していました。

<C君について書いた記事>

【世界一周】医者友達とヨルダンの有名店Yoshiで和食【アンマン】こんにちは!JIZOです。 実は同じタイミングで初期研修時代の後輩が世界一周していて、たまたま中東でルートが被るので一時合...

今はほとんどそっちの仕事にフルコミットしていて、知的好奇心や向上心が満たされている様子です。

医師の頃は、あまり楽しそうじゃ無かったC君が忙しくも楽しそうです。

今のところ新型コロナの影響を受けている様子も無いですし、むしろこの現状をいかにしてビジネスチャンスに変えてやろうかと、猫を抱き抱え、リモートワークをしながら仲間たちと頭フル回転させているようです。

医師免許以外に武器がある人も強いですよね。

篭城戦を選んだ友人D

一方仕事をしないで筋トレをしているD君は、さらにバイトも減らして、徹底的に篭城戦を敷いているようです(笑)

<D君について書いた記事>

筋トレばかりして仕事をしない医者の話こんにちは、JIZOです。 ブログのネタはあっても、文章にするのってなかなか進まないものですね。 先日、都内のサンドイッチ専...

自分の本質的な幸福のために、まるでロボットのように無駄を省いているD君は、感染症にかかりたく無いからと仕事をセーブしています。

1ルームマンションで何も持たない独身の彼。
固定費さえ低く抑えていれば、ある程度の貯蓄があるので持久戦に持込めるんですよね。

逆に多額のローンを組んでたり、バイトを詰め込んでやっと満足のいく生活をしているような医師は、今回の騒動で痛い思いをしているかもしれません。

「足るを知る」を実践出来る人も強い

いつでも自由に旅が出来るとは限らない

今回の世界的な移動制限で、旅人の僕としてはいつでも自由に旅が出来るとは限らないんだなと改めて実感しました。

よくよく考えれば、昔は行けたリアルアラジンの世界・イエメンも内戦で今は行けないし、観光客お断りだったサウジアラビアはやっと観光ビザ解禁しました。

東南アジアは20年前に比べて開発が進み、バンコクのカオサンもだいぶ当時の面影から変わってしまったようです。

今は行ける場所だって、またいつ行けなくなったり、変わったりしてしまうか分かりません。

今回のようなパンデミックによって、いつ人は死んでしまうかも分かりません。

「いつか行こう」ではなく、「今、やりたいことをやる!」そんな人生を僕は目指して行きたいなと思っています。

攻撃力も防御力も要らない

このような乱世だからこそ

「専門的技術をしっかり身につけて、誰にも負けない唯一無二の人材になろう」

とか

「働かなくても生きていける潤沢な資産を形成しよう」

といった、話題が増えてくと思います。

ごもっとだとも思います。
ただ、僕個人ではこのような攻める力守る力を磨こうとはあまり思っていません。

僕が大事にしているのは俊敏性です。

いつどんな事態になったとしても、サンクコストに縛られず、常識や周囲の目を気にしないで、ゼロベースで考えすぐに動き出せる力。
こういったものがあれば、困ることは無いんじゃないのかなと考えています。

そしてこれは能力というよりも、その人の性質に近いのかなと思っています。
ただ先天的なものかというとそうではなく、淡々と自分自身の人生をフィードバックしていく中で蓄積されていく経験知をベースにしているのだと思います。

結局どこかで聞いたことがある話ばかりになってしまいましたが、要点をまとめます。

要点まとめ

こんな時代だからこそ

・やりたい時にやりたいことをやろう

・自分の人生の舵取りを他人に任せるのはやめよう

それではみなさん、健康には気をつけて!
ABOUT ME
JIZO
健康で文化的な人生を求めて、医者を辞めて世界一周へ。